グラスヒュッテ・オリジナルは、ダイアルにビルの立ち並ぶ大都会をエングレービングした新作「パノインバース・リミテッド・エディション」を発表した。手巻きムーブメントのキャリバー66-12を搭載するこのモデルは、世界限定50本での販売となる。
手巻き(Cal.66-12)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約41時間。Ptケース(直径42mm、厚さ11.4mm)。50m防水。663万3000円(税込み)。世界限定50本。
グラスヒュッテ・オリジナル「パノインバース・リミテッド・エディション」
ストリートキャニオン、摩天楼、巨大な看板広告、グラフィティアーティスト……グラスヒュッテ・オリジナルの最新作は、見る人を無限の可能性を秘めた大都会の鼓動へと誘う。しかし、このウォッチには、一見しただけでは何か分からないものも含まれている。コンクリートやアスファルトの代わりに貴金属や精密機構が配され、都会の喧噪の代わりに優しく穏やかに時を刻む音が聞こえるようだ。
精密なレーザーエングレービング加工によって作り出されたこのメトロポリスは、グラスヒュッテの自社製ムーブメントだけが持つリズムを口ずさむ。
都市の魅惑的なリズム
「パノインバース・リミテッド・エディション」のムーブメントは、ストリートアートの新たな解釈を表現するキャンバスの役割を果たし、前面と背面に配された摩天楼は抗いがたいほどの魅力で私たちをその世界へと誘い込む。実際に街を探索するときのように、都会の建築物のすっきりとしたラインや制作中のクールな壁画アートなど、街角の至るところで新しいものを目にすることができる。
時計の前面で、私たちは高い所から眺めながら都市を横断し、そのシルエットに想像をかき立てられる。旅は背面でも続いており、摩天楼がそびえ立ち、啓示的なスローガンが看板の広告に書かれているのが見て取れる。作業員がビルの窓を拭く姿や、グラフィティアーティストが見慣れたロゴをスプレーで壁に描いている様子も垣間見える。
内面の美しさを打ち出した時計
パノインバースは、通常はケースバックからしか見えないバランスブリッジとダブルスワンネック緩急微調整装置を文字盤側でもしっかりと見えるように配置した、珍しい構造になっている。これを実現するために、数多くのムーブメント部品が新しく設計され、通常とは逆の順序で取り付けられた。
レーザーエングレービング加工されたムーブメント
今回のリミテッド・エディションでは、レーザーエングレービング加工を施した、洗練されたガルバニックブラックのロジウムメッキ仕上げのスカイラインが3/4プレートとバタフライブリッジを横切り、時計の背面で再びその姿を現す。
前面と背面のサファイアクリスタルや、部分的にスケルトン加工を施したムーブメントは、透明感を演出するだけでなく、見る人をこのストリートアート作品に誘い込む役割も果たしている。それらによって、装着する人の手首が時計を通して透けて見え、オーナーの満足感が刺激されるのだ。
明快で調和のとれた構造
グラスヒュッテのデザイナーと時計職人によって構想された都市は、エレガントな装いをまとった。ポリッシュ/サテン仕上げを施した直径42mmのプラチナ製ケースが舞台となり、黄金比率はビルの構造だけでなく、パノコレクションのデザインにも取り入れられている。これらのバランスのとれた比率は、時・分表示やスモールセコンドと、2時位置に配された控えめなパワーリザーブの左右非対称のレイアウトに反映されている。
時計のカラーは、エレガントな着け心地をもたらすプラチナ製ダブルフォールデングバックルの付いた、グレーのルイジアナ産ヌバック仕上げアリゲーターストラップによって引き立てられている。
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