ジャガー・ルクルトは2023年の新作として、新しいクロノグラフムーブメントを搭載した「レベルソ・トリビュート・クロノグラフ」を発表した。両面で時分を表示し、裏面ではクロノグラフ表示も行うこのモデルは、18Kピンクゴールド製ケースとステンレススティール製ケースの2種類がラインナップされている。
手巻き。(Cal.JLC860)。38石。2万8800振/時。パワーリザーブ約52時間。18KPGケース(縦49.4×横29.9mm、厚さ11.14mm)。3気圧防水。563万2000円(税込み)。
ジャガー・ルクルトからクロノグラフ表示を備えたレベルソが登場
手巻き。(Cal.JLC860)。38石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約52時間。SSケース(縦49.4×横29.9mm、厚さ11.14mm)。3気圧防水。321万2000円(税込み)。
1931年に誕生したジャガー・ルクルトの「レベルソ」は、スポーツ用に特別に開発された初の腕時計である。その独創的な反転式ケースはポロの試合中に時計を保護するように設計され、その機能は瞬く間にスポーツ分野を越えて幅広い層を引き付けた。
ジャガー・ルクルトは2023年の新作として、レベルソのルーツに敬意を表し、スポーツ コンプリケーションの真髄であるクロノグラフを備えた新しい「レベルソ・トリビュート・クロノグラフ」を発表した。1996年に発売となった最初のレベルソ・クロノグラフからインスピレーションを得た新ムーブメント、キャリバー860は、クロノグラフ機能だけでなく、両ダイアルに時刻を表示する。
時計の表ダイアルには、バトン型のインデックス、ドーフィン針、ペリフェラル・ミニッツトラックなど、「レベルソ・トリビュート」シリーズのすべての特徴を見ることができる。サンレイブラッシュ仕上げの表面はエレガントな印象だ。巻き上げリュウズの両側にクロノグラフのプッシュモダンが備わっていることで、クロノグラフ機構に気付くことができる。
2万8800振動/時で動くCal.860には、水平クラッチを備えたコラムホイール式クロノグラフが組み込まれている。ストップウォッチを制御するためには、円柱状の司令塔部が回転するコラムホイール式と、板状の部品が左右に動くカム式があるが、レバーの動きをより細やかに制御できることがコラムホイール式のメリットだ。
一般的な垂直クラッチではなく水平クラッチが選ばれたのは、ムーブメントの全体的な厚みを減らすためである。裏表両方のダイアルに時分を表示するには、時計の両面で時計回りに正確に時間を表示する必要があり、ムーブメントは2組の針を反対方向に動かさなければならない。両面表示のレベルソをさらにエレガントに変化させるには、この問題には必ず向き合う必要がある。
キャリバー860は約52時間のパワーリザーブを備えており、ふたつの時刻表示を行うレトログラード クロノグラフが必要とするエネルギー量にも対応が可能だ。300以上の部品数にもかかわらず、ムーブメントは12mm以下のケースに納めることができ、ジャガー・ルクルトのエレガンスに対する哲学を尊重している。
レベルソ・トリビュート・クロノグラフは、ダークブルーのストラップを備えたステンレススティールケース、ブラックのストラップを備えた18Kピンクゴールドケースの2モデルが発売される。
ステンレススティールモデルのブルーグレーのダイアルは、極めて薄い酸化チタンの層を重ねる、革新的なADL(原子層堆積)工程によって作り出された特別なカラーだ。これは、気相の連続的な化学反応を利用した薄膜形成技術で、原子層レベルで膜厚を制御して平坦で緻密な薄い膜を形成することができる。
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