ジャガー・ルクルトは、2023年の新作として「レベルソ・シークレット ネックレス」を発表した。ダイヤモンドとブラックオニキスによる幾何学模様があしらわれた、エレガントなハイジュエリーウォッチだ。
手巻き。(Cal.846)。18石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約38時間。18KPGケース(縦36.78×横18.0mm、厚さ9.51mm)。価格要問い合わせ。
幾何学模様が表現されたレベルソのハイジュエリーウォッチ
レベルソの原点であるアールデコデザインを、ハイジュエリーアイテムとして再解釈したネックレスが発表された。ジュエリーの技と稀少なクラフトマンシップを高級時計製造に融合させた、ラグジュアリーなタイムピースである。
レベルソはもともとポロ用の紳士用時計として考案されたが、高級時計製造における女性らしさを表現するための取り組みとして、1931年の発売直後から女性らしいフォルムのデザインを手掛けるようになった。製作された多くのバリエーションの中には、コルドネ ブレスレットに装着したり、ブローチやハンドバッグ クリップ、ペンダントに変身させたりできるモデルもあった。
2023年の新作としてジャガー・ルクルトから発表されたのは、創造性にあふれるレガシーを新たなレベルまで昇華させた「レベルソ・シークレット ネックレス」である。
1931年以降、ケースの直線的な形状を強調する水平方向のゴドロン装飾、ケースサイドから継ぎ目なく伸びているように見える三角形のラグといった、レベルソを定義するデザイン要素を生かしつつ、特徴的で機能的な調和のとれたケースは、そのデザインコードが現在も守られている。
レベルソ・シークレット ネックレスは、1930年代のレベルソのモデルに見られたオリジナルのブラックテキスタイル ブレスレットであるコルドネ(細い紐の意)を、精巧なダイヤモンドがセットされたリンクとポリッシュ仕上げのオニキスビーズを使ったしなやかなチェーン、そしてそこから豪華な宝石がセットされたレベルソが吊り下げられたモデルとして再解釈した。
ハイジュエリー ウォッチには、着用者がさりげなく時間を確認できる、宝石がセットされた文字盤カバーを備えたシークレット ウォッチの長い歴史がある。レベルソの反転式ケースは、このシークレット ウォッチに独自の解釈を加えたもので、裏返すことで時計であることがわからなくなる。
この反転するケースは誕生当初はポロ競技中に風防部分を傷つけないために考え出された実用的なデザインであったが、何も描かれていない金属のケースの裏面は、貴石、エナメル、エングレービングなど、あらゆる装飾をほどこすことができる無限の可能性を秘めていた。
レベルソ・シークレット ネックレスは、ケースバックを上にして着用した場合、着用者がケースを反転させるまでは時計であることがわからない、アールデコに着想を得たジュエリーである。一方で、文字盤を上にして着用した場合は、自分だけの秘密の宝石を隠しているようなタイムピースとなる。自分以外からは文字盤が上下逆に見えるが、時計を目線に上げると自然に時刻が読めるように設計されている。
ケースに収納されているムーブメントは、93個の部品から構成される手巻キャリバー846は、レベルソ専用に作られたものであり、長方形のケースに合うように作られている。
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