タグ・ホイヤーの「カレラ」は2023年で誕生60周年を迎えた。これを記念して、1960年代のカレラからインスパイアされた“グラスボックス”を持つ「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ トゥールビヨン」が披露された。初代カレラを思わせるデザインに、マニファクチュールを象徴するトゥールビヨン機構を搭載した本作は2023年5月より発売される。
伝統を受け継ぐトゥールビヨンモデル
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センター針とアワーマーカーのオレンジは、レーシングウォッチらしいスポーツテイストをフェイスに与えている。この三角形の秒針は1960年代のレースカーのダッシュボードがモチーフ。自動巻き(Cal.TH20-09)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。SSケース(直径42mm)。100m防水。280万5000円(税込み)。2023年5月発売予定。
タグ・ホイヤーのカレラは60周年記念に合わせてデザインの見直しが行われ、機能性を高めつつも腕元に快適にフィットするよう、人間工学に基づいたアップデートが行われた。
中でも目を引くのが、シームレスにケースと一体化する風防だ。新たなカレラではフランジが柔らかなカーブを描いており、その上をドーム型のサファイアクリスタルがダイアルのエッジまでを覆っている。
このガラスは1970年代のカレラに見られるヘサライトガラスからインスピレーションを得ており、カレラのいくつかの限定モデルにも採用されていた「グラスボックス」と呼ばれるものだ。
新デザインではこのグラスボックスによって、視認性に重きを置くカレラの根本的なコンセプトを維持しつつも、往年のファンを唸らせるクラシカルテイストの表現に成功している。
さて、このグラスボックスを採用したカレラのファーストリリースでは、2本のスタンダードなクロノグラフモデルに加えて、トゥールビヨンを6時位置に配するコンプリケーションモデルが登場した。
トゥールビヨンモデルでは、同時に発表されたスタンダードなクロノグラフモデルに比べ、エレガンスなレーシングスタイルが追求されている。タキメーターはオミットされ、カーブを付けたフランジにはミニッツトラックを表示。サーキュラーサテン仕上げのブルーダイアルを広く見せることで、6時位置のトゥールビヨンケージの回転に視線が集まるようになっている。
また、3時位置と9時位置のサブダイアルはアジュラージュ加工によって存在感を強めており、シルバーリングの縁取りが判読性の向上につながっている。
さらに、ケースに関してもクラシカルかつ上品なディテールを持たせることで、本作の一貫したデザイン性が表現された。伝統的なポンプ型プッシャーに、絞られたベゼル、シャープなラグは、腕時計全体のエレガンスを強調する役目を担っている。
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ムーブメントは自社製トゥールビヨンを組み込んだムーブメント、キャリバーTH20-09を搭載する。パワーリザーブは約65時間で、C.O.S.C.(スイス公式クロノメーター検定)の認定を受けた信頼性の高さも魅力のムーブメントだ。
裏ぶたにはトランスパレントを採用しているため、ダイアルからはこのムーブメントが生み出すトゥールビヨンの精緻な鼓動を、ケースバックからはその洗練された装飾を眺められるようになっている。
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