パテック フィリップは、シックなパープルカラーのダイアルにローズゴールドケースを組み合わせたレディスモデル「カラトラバ 4997/200R」を発表した。ベゼルには76個のダイヤモンドをセッティングし、サテンのような風合いのカーフスキンストラップを備えている。
自動巻き(Cal. 240)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KRGケース(直径35mm、厚さ7.4mm)。3気圧防水。517万円(税込み)。
パープルのダイアルに描かれる波形エンボス模様
2009年以来、ダイヤモンドベゼル、エンボスパターンのラック塗装文字盤を備えたレディスモデルの「カラトラバ 4897」は様々なカラーがラインナップされ、ラウンドカットまたはバゲットカットのダイヤモンドで装飾されたエレガントなモデルが発表されてきた。
2021年には自動巻きムーブメントをひとまわり大きい直径35mmのホワイトゴールドケースを備えた新しい4997/200G-001モデルで生まれ変わった。
2023年の新作として発表された「カラトラバ 4997/200R」は、パープルの文字盤を備えたローズゴールドケースのモデルだ。ドーム型の文字盤の製作には、忍耐と細心の注意が求められる。同心円状の波形エンボス模様が施されたプレートには、半透明のパープルのラック塗装が50層以上も施されている。
この装飾が文字盤に奥行きを生み出しているのだ。その上には、パウダー仕上げのアロー型インデックスとローズゴールドのドフィーヌ型時分針が配され、まるで浮かんでいるように見える。文字盤の色合いは、サテンのような風合いを持つカーフスキンストラップにマッチしている。
最高品質のダイヤモンドをセッティングしたベゼル
ベゼルには76個のラウンドカット・ピュア・トップウェッセルトン・ダイヤモンドがセッティングされており、放射状のエンボス・パターンを配した文字盤と全面ポリッシュ仕上げのケースの艶やかさを際立たせている。
この「ウェッセルトン」という言葉は、南アフリカのダイヤモンド鉱山の名前で、初代鉱山の所有者であるペトリス・ウェッセルの名前に由来する。100年以上前にダイヤモンドのカラーグレードに使われていた言葉で、トップウェッセルトンやウェッセルトンは、主にカラーグレードの高い南アフリカ産を指す言葉としてダイヤモンド業界で現在も使われている。
パテック フィリップに採用されるダイヤモンドの質が最高品質であることは、最高の工芸技術を持ったジェム・セッターがいることからも想像できる。
搭載されている超薄型自動巻きムーブメントのCal.240は、22金偏心マイクロローターの統合により、厚さ7.4mmというきわめてスリムなケースを実現した。透明なサファイアクリスタル製のケースバックを通して、このムーブメントを観賞することができる。
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