2023年5月31日、H.モーザーは「ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック」の新作を発表し、同モデルをバージョン2.0に刷新した。カラーリングは先代機のファンキーブルーヒュメダイアルを踏襲しており、各所にブラッシュアップが見られる。
品質はそのままに、アイデンティティを強調
2020年に誕生したH.モーザーの「ストリームライナー」は、1920〜30年代の高速列車を思わせる、流れるようなフォルムが特徴的なラグジュアリースポーツウォッチだ。そのデザインではシンプリシティや現代的なエレガンスを重視するブランドの哲学が尊重されており、近年のH.モーザーの発展を語る上で欠かせないモデルとなっている。
今回登場した新作は、「ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック」の第2世代機にあたる。発売日は2023年秋を予定しており、先代機と同様にレギュラーモデルとして展開される。
2.0」
自動巻き(Cal.HMC 907)。55石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約54時間。SSケース(直径42.3mm、厚さ14.2mm)。12気圧防水。755万7000円(税込み)。2023年秋発売予定。
細部をブラッシュアップ
バージョン2.0にアップグレードされた本作は、ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GPHG)での受賞歴を誇る先代機と同じ品質を保ちつつも、ブランドの主要な要素にブラッシュアップが施された。
変化が顕著に出ているのがファンキーフュメダイアル上のブランドロゴだろう。従来機ではホワイトで「H Moser & Cie」のロゴが記されていたが、新作では透明なラッカー仕上げのロゴを採用し、よりシンプルな印象が強調されている。
些細な変更ではあるが、アイコニックなフュメダイアルに溶け込むロゴは、製品よりブランド名が目立つことを許さないブランドの哲学を体現するものと言える。
ムーブメントも進化
また、本作に搭載されるフライバック付きクロノグラフキャリバーHMC 907についても進化が見られる。
カタログスペックは先代機と同様だが、シースルーバックからのぞくブリッジやインプレートにはアイコニックなモーザーストライプやアンスラサイトグレーのロジウムメッキが施されており、極めて現代的な印象を獲得している。
なお、基本的な仕様は先代機と同様である。ブレスレットと完全に接続したクッション型ケースは調和の取れたプロポーションを演出しており、引き続き12気圧の防水性を備えている。
また、センターに集約された各種機能は視認性と操作性に優れており、H.モーザーらしく腕時計の本質に立ちかえったものとなっている。
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