アーミン・シュトロームの「ミラード・フォース・レゾナンス」から、グリーンダイアルの「ミラード・フォース・レゾナンス マニュファクチュール・エディション グリーン」が登場する。世界限定50本での販売となるこのモデルは、2023年末に発売予定だ。
手巻き(Cal.ARF21)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約48時間。SSケース(直径43mm、厚さ11.55mm)。50m防水。957万円(税込み)。世界限定50本。※2023年末発売予定。
アーミン・シュトローム「ミラード・フォース・レゾナンス マニュファクチュール・エディション グリーン」
アーミン・シュトロームの「ミラード・フォース・レゾナンス マニュファクチュール・エディション」が、グリーンのグレナージュ・ダイアルとグレーのアルカンターラ・ストラップの組み合わせでお目見えする。
「ミラード・フォース・レゾナンス」の見どころは、何と言ってもオープンワークのムーブメントだ。社内で一貫して開発・製造を行なっており、ひとつのタイムピースの中にふたつのムーブメントを収めてそれらを同期(レゾナンス)させ、計時の精密性と一貫性をより一層高めることに成功した。
オフセンターに配された、グレナージュ仕上げのグリーンダイアルは、霜が降りたように見える表面がほどよく光を反射する。ダイアルから観賞できるオープンワークのムーブメントは、アーミン・シュトロームのウォッチメーカーが社内で習得した、手作業による装飾技術を披露するショーケースそのもの。立体的なテンプ受けや面取りのポリッシュ仕上げ、そしてダイアルの表面に施されているフロステッド、ペルラージュ、サーキュラーグレインなどの仕上げもすべて手作業で行われている。
ムーブメントの部品には、目に見えないものも含め、すべてに卓越した職人技が成せる丹念な装飾が施されている。その過程には、時に部品の製造自体にかかる時間の10倍もの時間が費やされ、ムーブメントはまた、妥協のない品質に対する信念から、2回の組み立てを手作業で行っている。
レゾナンス=共振を見るムーブメント
レゾナンスは、同様の振動数で振動するふたつの物体が自ずと同期しようとする特質により、自然に発生する科学現象である。ふたつの物体が共振すると、ラジオの周波数や量子物理学、あるいは時計づくりにおいても、ひとつの振動より高い精密性や強度、安定性、弾力性を得ることができる。
アーミン・シュトロームはふたつのテンプがその特性で共振に至るのをただ待つのではなく、レゾナンス・クラッチ・スプリングを創案し、数年間の研究と実験の後、2016年にこれを発表した。巧みに接続された特許取得済みのこのスプリングは、ヒゲゼンマイを直接つなげ合わせ、それによってふたつのテンプが完全な共振状態を保つように設計されている。軽快にうねるスプリングと相互に行ったり来たりするふたつのテンプもまた、ダイアルサイドに意外性と魅惑に満ちたスペクタクルをもたらす。
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