ブレゲより「タイプ 20 クロノグラフ 2057」と「タイプ ⅩⅩ クロノグラフ 2067」が6月に発売された。このモデルには、自社開発の全く新しいフライバッククロノグラフムーブメントが搭載されたことが話題を呼んでいる。今回は新しいブレゲ タイプ 20およびタイプ ⅩⅩについて紹介するとともに、日本橋三越本店で行われた特別な展示会の様子をお伝えしよう。
ブレゲ「タイプ 20」「タイプ ⅩⅩ」New Generation “The Stage” 概要
コンテンポラリーでダイナミックなスピリットとともに誕生した新しい「タイプ 20」「タイプ XX」の魅力を、手に取って確かめられる絶好の機会が訪れた。全国の有名百貨店、専門店に先駆けて、日本橋三越本店 本館1階ステージにて新作が展示される。展示ブースには、第1世代をはじめとするミュージアムピースもご覧いただける。時計ファンなら見逃せないイベントであろう。
会期:2023年8月2日(水)~8月15日(火)
会場:日本橋三越本店 本館1階 ステージ
お問合せ:日本橋三越本店 本館6階 ブレゲ ブティック
電話:03-6665-0143(直通)
会場の様子を画像でお伝えしたい。
新しいブレゲ「タイプ 20」「タイプ ⅩⅩ」
1950年代にフランス空軍が定めたパイロットウォッチ規格にのっとり、ブレゲが製作したパイロットウォッチ「タイプ ⅩⅩ」。これを現代に復活させた「タイプ 20 クロノグラフ 2057」と「タイプ ⅩⅩ クロノグラフ 2067」が発表された。フライバックを搭載する新型ムーブメントを採用し、高品質な外装を持つ新しいタイプ ⅩⅩは、まさに最高峰のパイロットウォッチと呼ぶにふさわしい時計だ。
自動巻き(Cal.7281)。34石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径42mm、厚さ14.1mm)。10気圧防水。258万5000円(税込み)。
(右)ブレゲ「タイプ ⅩⅩ クロノグラフ 2067」
自動巻き(Cal.728)。39石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径42mm、厚さ14.1mm)。10気圧防水。258万5000円(税込み)。
タイプ 20もタイプ ⅩⅩも、数字の読み方はトウェンティだ。では両者の何が異なるのかと言うと、前者は1955年から59年にフランス空軍に納品された軍用モデルを、後者は50年代から60年代に民間航空やクロノグラフ愛好家向けに販売された民間用モデルを系譜としている。どちらも往年のタイプ XXらしいフライバッククロノグラフ機構や、機能美が感じられるデザインを踏襲しているが、ただの復刻ではなく、現代的な要素が取り入れられてコンテンポラリーに仕上がった。
オリジナルモデルが異なるため、それぞれで仕様に違いがあることにも注目したい。タイプ 20は3時位置に30分積算計、9時位置にスモールセコンドが配されたツーカウンタークロノグラフに。タイプ XXは3時位置に15分積算計、6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンドが配されたレイアウトになっているのだ。
また、本作ではラピッド・インターチェンジシステムが採用されており、工具なしでストラップ交換が可能だ。カーフストラップの他にNATOストラップも付属しているため、気分に合わせて手軽に付け替えを楽しめる。
さらに特筆すべきは、新型ムーブメントだ。フライバック機能が搭載されていることは先述の通りだが、Cal.7281およびCal.728は3万6000振動/時のハイビートムーブメントで、かつシリコン製ヒゲゼンマイや脱進機を採用。加えてコラムホイールのDLC加工やリセットハンマーの改良等、随所に最新技術が投入され、機能性が格段に向上した。もちろん、ブレゲらしくムーブメントの美観も配慮されている。18KWG製でありながら、ブラックに加工されたローターが、シースルーバックからの光景に精悍なエッセンスを加えている。
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