シンプルトゥールビヨンの良作

篠田哲生(37歳) 嗜好品ライター

「ブランドの核を味わえる満足度の高いミドルレンジ」
とあるアンケートを見ると、一般的に時計に費やせる金額は50万円以下であるという。ということで、この価格帯をミドルレンジとし、惚れる価値があるブランド、その神髄を味わえるモデルを選んだ。

1 セイコー/グランドセイコー 44GS(自動巻き)
2 IWC/インヂュニア・オートマティック
3 タグ・ホイヤー/カレラ 1887 クロノグラフ(41mm)
4 モーリス・ラクロア/ポントス S ダイバー
5 ボール・ウォッチ/エンジニア ハイドロカーボン ディープクエスト
6 フレデリック・コンスタント/スリムライン ムーンフェイズ マニュファクチュール
7 ボーム&メルシエ/クリフトン オートマティック(18KRGケース)
8 ベル&ロス/ヴィンテージ BR126 スポーツヘリテージ
9 ブライトリング/アベンジャーⅡ GMT
10 ラルフ ローレン/スポーティング サファリ RL67 クロノメーターモデル


シンプルトゥールビヨンの良作

広田雅将(39歳) 時計ジャーナリスト兼アートソルジャー、Web Chronosモデレーター

「パッケージングに優れた時計を選んでみた」
今号の特集に同じく、25万以上50万までをミドル、50万から100万までをアッパーミドルと定義した。最近のミドル(含むアッパーミドル)はどれも良い外装を持っているが、ここで挙げたモデルは、加えてパッケージングも良好だ。ただしここで挙げた順位は、必ずしもプロダクトの良し悪しとは比例していない。個人的な好き嫌いを優先させている。

1 セイコー/グランドセイコー 44GS(手巻き)
2 IWC/インヂュニア・オートマティック
3 ボーム&メルシエ/クリフトン・オートマティック
4 ロンジン/レジェンド ダイバー
5 IWC/ポルトギーゼ・クロノグラフ
6 モーリス・ラクロア/ポントス S ダイバー
7 ミナセ/HIZ VY03
8 タグ・ホイヤー/カレラ 1887 クロノグラフ
9 オメガ/スピードマスター ’57 クロノグラフ
10 ロレックス/オイスター パーペチュアル デイトジャスト


シンプルトゥールビヨンの良作

髙木教雄(50歳) ライター

「上質で個性的なミドルレンジの新作」
下限25万円で上限設定なし──自分の金銭感覚では50万円までがミドルレンジとした。選んだのはすべて今年の新作。改めて俯瞰すると、どれもとても出来がいいのだ。この価格帯で、外装の仕上げが丁寧でしかも各社が個性を打ち出しているのは喜ばしい。普通のビジネスマンが買える時計の質の向上は、新たな時計ファン獲得のために不可欠。ラインナップを見ると、時計界の未来は明るい。

1 ボーム&メルシエ/クリフトン コンプリートカレンダー(SS)
2 ロンジン/ロンジン アビゲーション オーバーサイズ
3 セイコー/グランドセイコー 44GS(手巻き)
4 タグ・ホイヤー/カレラ グランドデイト GMT
5 フレデリック・コンスタント/スリムライン ムーンフェイズ マニュファクチュール
6 ラドー/ダイアマスター オートマティック クロノグラフ
7 ジャンリシャール/アクアスコープ
8 オリス/アクイス デプスゲージ
9 モーリス・ラクロア/ポントス S ダイバー
10 ベル&ロス/ヴィンテージ BR126 スポーツヘリテージ


ランキングの集計ルール
●ルールに則して合計10モデルを選び、1位から10位までの順位をつける。
●それぞれが選んだ10モデルの、1位に20ポイント、2位に18ポイント、3位に16ポイント…‥9位に4ポイント、10位に2ポイントを与える(順位なしの場合は、個人の持ち点110点を10で割り、全てのモデルに11点ずつ加算する。順位ありとなしが混在する場合は、持ち点110点から順位分を引き、残りを割って分配)。その集計により、ランキングを決定する。
●同ポイントとなった場合、そのモデルを選んだ選考委員の数が多いほうを上位とする。
●それでも同位となった場合、最高点が高いほうを上位とする。
●さらに、それでも同位となった場合は、プライス設定の低いほうをバリュー的価値が高いものとして、上位とする。※パネライはディストリビューターの都合により順位には入りません。