篠田哲生(41歳) 嗜好品ライター

「現場でのインパクトと落札後の“体験”とで評価」
ラグジュアリーヨットの取材で訪れたモナコで、ちょうど開催していた「オンリーウォッチ」のワールドツアー。これ幸いと展示ブースへお邪魔し、実物をチェックしてきた。この手の企画はどうしても「既存モデルとどれだけ違うか」を意識してしまうが、今回はそれ以外の+αの魅力も重視。“モノ”と“コト”の両面で評価できる時計を選んだ。

1 ローラン フェリエ×ウルベルク/アーパル ワン
2 パテック フィリップ/トリプル・コンプリケーション Ref.5208 T-010
3 ボヴェ/シークレット・ビューティー
4 レッセンス/TYPE 1²OW
5 ルイ・ヴィトン/エスカル スピン・タイム ブラック&ファイア
6 エルメス/スリム ドゥ エルメス ルゥール・アンパシアント
7 シャネル/永久カレンダー Ref.5320
8 ウブロ/ビッグ・バン ウニコ サファイア ウサイン・ボルト フォー オンリーウォッチ
9 ピアジェ/ブラックタイ ヴィンテージ・ウォッチ
10 ジャケ・ドロー/グラン・セコンド オフセンター キュープライト


KIH(?歳) PuristSPro,com モデレーター、Watch-Media-Online副編集長

「特別感を感じるモノは非常に少ない」
なぜこの大事な日本市場でお披露目会をやらないのだ? それはあまりにバカにしているであろう。スイス時計業界のマーケティング感覚はまったく分からない。戦略があるのか、目が曇っているのか。

1 チャペック/リケ・デ・ベルク N°25ter《カーレッジ エブリ セカンド》
2 パテック フィリップ/トリプル・コンプリケーション Ref.5208 T-010
3 ヴティライネン/ヴティライネン ヴァントゥイットS
4 ショパール/スーパーファスト 8Hz パワーコントロール ポルシェ 919 オンリーウォッチ2017
5 ブレゲ/クラシック インライン パーペチュアルカレンダー 7715
6 スピーク・マリン/ザ リジリエンス ラブ ライフ
7 ジャケ・ドロー/グラン・セコンド オフセンター キュープライト


広田雅将(42歳) 『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー

「小メーカーはオンリーウォッチに活路を見いだす」
毎回時計コレクターの話題に上るオンリーウォッチ。今年はF.P.ジュルヌやMB&Fといった小メーカーに意欲作が少なくなかった。宣伝費をかけずとも注目を集めるイベントだけに、彼らが力を入れるのは当然か。トップを与えたいのは、ムーブメントまで新造したF.P.ジュルヌ。コスメティックチェンジのみの時計は、ほとんど選に加えなかった。

1 F.P.ジュルヌ/クロノグラフ モノプッシャー ラトラパンテ ブルー
2 アジェノー×ヘッド/カルペ・ディエム
3 MB&F/オロロジカルマシン №8 “オンリーウォッチ”
4 ウォステップ/ザ ウォステップ ウォッチ
5 ルイ・ヴィトン/エスカル スピン・タイム ブラック&ファイア
6 バルビエ・ミュラー/“モザイク” by バルビエ・ミュラー
7 ローラン フェリエ×ウルベルク/アーパル ワン
8 クリストフ・クラーレ/マジカフィオーレ ドゥ クリストフ・クラーレ
9 ショパール/スーパーファスト 8Hz パワーコントロール ポルシェ 919 オンリーウォッチ2017
10 ジェイコブ/エピック エックス クロノ オンリーウォッチ2017


ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。 ●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。 ●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。 ●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。 ●最低有効得票数を2票とする。