選考委員の選定モデル詳細
菅原 茂(66歳) 時計ジャーナリスト
「魅力的なモデルが実に多い」 精巧を極めるのに、ふだんの生活では活用する機会がほぼゼロ。しかし、無性に着けてみたくなるのがクロノグラフだ。フツーでは飽き足らないモデルならこれ! 1 ヴァシュロン・コンスタンタン/トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ |
篠田哲生(45歳) 嗜好品ライター
「デザインと機能を両立する“同軸積算計”を軸に考える」 クロノグラフは計測機器だが、インダイアルがもたらす華やかなデザインも見所だと思う。クラシックデザイン好みの身としては、ツーカウンター式を選びたい。そういった場合、やっぱり同軸積算計というのが選択肢になる。とはいえ、同軸積算計モデルはさほど多くはないので、+αの個性が光るモデルも追加でセレクトしてみた。 1 オメガ/デ・ヴィル クロノグラフ |
安藤夏樹(44歳) 編集者
「いろんな意味で夢の機能を手にできる時代に」 クロノグラフは最も身近なコンプリケーションのひとつだが、その傾向は+αの機能を持つ上位機種にも広がってきた印象がある。ラトラパンテなどはかつては高嶺の花だったものが、今では手が届く価格帯にも散見できる。一方、ゼニスの1/100やA.ランゲ&ゾーネのトリプルスプリットのように、機能面の進化も続いており目が離せない。 1 H.モーザー/ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック |
髙木教雄(55歳) ライター
「名作が百花繚乱、悩んだ末の10本」 クロノグラフは各社が開発に注力し、+αの機能を持つモデルに絞っても名作は数多い。1ブランド1本、付加機能が極力被らない、を勝手に条件に課して悩みに悩んで選んだのが、これら10本。伝統的なメカニズムを熟成させたモデルから、今だからこそ可能な革新的モデルまでを、まんべんなくすくい取った……はず。難しいお題でした。 1 パテック フィリップ/5270 永久カレンダー搭載クロノグラフ |
名畑政治(60歳) 時計ライター
「クロノグラフだけでも十分に魅力的だけど」 “+αの計測機能”と言われても、そう簡単に該当するモデルが思いつかない。結果的に誰も似たようなチョイスになるのではと危惧しつつ、ほとんど見た目の好みで選んでしまった。例によってすべて同列、順位なし。 ・ F.P.ジュルヌ/サンティグラフ・スポーツ チタニウム |
広田雅将(46歳) 『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー
「今、一番面白いのはクロノグラフかも?」 機械式時計を見る楽しさのひとつは、どうやってスペースを捻出しているか、に思いをはせることだと考えている。普通のモデルはさておき、クロノグラフにはまだ、その知恵を絞ったレイアウトを多く見ることができる。 1 A.ランゲ&ゾーネ/ダトグラフ・アップ/ダウン |
ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。
●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。
●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。
●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。
●最低有効得票数を2票とする。
※パネライはディストリビューターの都合により、得票があった場合でも順位に含まれません。
https://www.webchronos.net/features/50374/