尾錠には伝統のロゴマーク“翼の砂時計"があしらわれている。形状はシンプルだが、生真面目さが伝わる作りだ。
拍手をもって迎えたい佳作
いずれにしても強調したいのは、ロンジンがコラムホイール式のクロノグラフを作るようになったことは素晴らしいということだ。この奮闘には、やはり“ブラボー”のひと声をかけたい。なんといっても、現在、このフェアプライスでこれだけ堅実な設計のものは、ほかには見当たらないのだ。
願わくは、我々クロノグラフ愛好家の批評が、ロンジンに建設的に受け止められんことを。我々はかつてのロンジンの栄華を知っている。今回、新キャリバーで底力を見せつけてくれたロンジン。このコラムホイール クロノグラフの登場は、ロンジンの新たな展開を我々に見せる、第2幕への予鈴のように思えてならない。
技術仕様
ロンジン/コラムホイール クロノグラフ
製造者: | ロンジン |
Ref.: | L2.733.4.72.2 |
機能: | 時、分、秒(ストップセコンド仕様)、日付、60秒・30分・12時間積算計を備えたクロノグラフ |
ムーブメント: | Cal.L688.2(ETA Cal.A08.231)、自動巻き、2万8800振動/時、27石、耐震軸受け(エタショック使用)、平ヒゲゼンマイ(ニヴァロックス1使用)、グリュシデュール製テンワ、拘束角53°、片方向巻き上げ式ローター、パワーリザーブ約54時間、直径30.0mm(13 1/4リーニュ)、厚さ7.9mm |
ケース: | SS製スリーピース、スナップ式裏蓋、トランスパレントバック仕様、サファイアクリスタル風防(片面無反射コーティング)、3気圧防水 |
ストラップとバックル: | クロコダイルストラップおよびSS製尾錠 |
サイズ: | 直径39mm、厚さ13mm、重量102g |
バリエーション: | |
価格: | 32万5500円 |
*価格は記事掲載時のものです。記事はクロノス ドイツ版の翻訳記事です。
精度安定試験 (T24の日差 秒/日、振り角)
平常時 / | クロノグラフ作動時 | |
文字盤上 | 0 | -0.5 |
文字盤下 | +3 | +3 |
3時上 | +1 | +2 |
3時下 | +1 | 0 |
3時左 | +2 | +2 |
3時右 | +1 | 0 |
最大姿勢差: | 3 | 3.5 |
平均日差: | +1.3 | +1.1 |
平均振り角: | ||
水平姿勢 | 311° | 297° |
垂直姿勢 | 285° | 268° |
評価
ストラップとバックル(最大10pt.) | 8pt. |
操作性(5pt.) | 4pt. |
ケース(10pt.) | 6pt. |
デザイン(15pt.) | 12pt. |
視認性(5pt.) | 3pt. |
装着性(10pt.) | 9pt. |
ムーブメント(20pt.) | 15pt. |
精度安定性(10pt.) | 10pt. |
コストパフォーマンス(15pt.) | 13pt. |
合計 | 80pt. |