レザーストラップのしゃれた腕時計の対極にあるものとして、がっしりしたダイバーズウォッチなら、1週間着けっぱなしにすることさえもためらわずにできる。それはひとえにこの滑らかな肌触りのラバーストラップと調節可能なクラスプのおかげでもあるだろう。しかし典型的な難を言えば、ラバーストラップだと肌が汗ばんでしまいがちではある。そのためとデザインの幅を楽しむ意味もあって、このマイスタータウハーにはチタン製のブレスレットもセットになっている。汗をかきやすい場合は、ブレスレットがひんやりと気持ち良いだろう。どちらも見目良く快適な着け心地なのは、丁寧に加工されている証しだ。
これらを見ていくと、各ディテールの独特のデザインは高い機能性に裏打ちされていることが分かる。これからの時代のダイバーズウォッチとして打ち出す、オリスの自信のほどが十分に伝わる1本ではないだろうか。
オリス レギュレーターダイバーズウォッチ 近年の歩み
1999 ビッグクラウン コマンダー ダイバーズ
・レギュレーター式ダイバーズモデルの第1作を発表。ケース素材はステンレススティール製で、ヘリウムガスエスケープバルブは付いていなかった。
2003 TT1 マイスタータウハー
・チタン製ケースのTT1 マイスタータウハーが登場。ヘリウムガスエスケープバルブは手動式。
2008 レギュレーター マイスタータウハー
・ギュレーター マイスタータウハーが登場。ケースはチタン製で、この時点でもヘリウムガスエスケープバルブはまだ手動式。
(左)2012 トゥバタハ リミテッドエディション
・チタン製ケースの限定版トゥバタハモデルでオリス初の自動式ヘリウムガスエスケープバルブを搭載。ケース径46mm。
(中)2013 レギュレーター マイスタータウハー
・レギュレーター マイスタータウハーが再登場。ヘリウムガスエスケープバルブも自動式となった。ケース径43mm。
(右)2017 レギュレーター マイスタータウハー
・マイスタータウハーが改良され、2012年のトゥバタハモデルに比べ、小ぶりでよりすっきりとしたデザインになる。ケース径43.5mm。