【87点】ブライトリング/ ナビタイマー ラトラパンテ

2018.05.04

文字盤のデザインはナビタイマーではおなじみの構成。クラシックな雰囲気が安心感をもたらす。

 今回のテストに取り上げたブライトリングのナビタイマー ラトラパンテは一見すると、登場から66年にわたってなじみのある、ごく普通のナビタイマーに見えなくもない。目に付くのは、つかみやすく両方向に回転するベゼルと、サファイアクリスタル製風防の下に印された回転計算尺の目盛りだ。そして文字盤の外周にはタキメーターの目盛りがあり、そのさらに内側にはバーインデックスと1秒間を4等分した目盛りが配される。このような目盛りの区切り方がなされているのは、 同モデルが毎秒8振動で振動するブライトリング自社製キャリバーB03を搭載していることによる。

 3つの白いサブダイアルは、言わずと知れたクロノグラフの30分積算計と12時間積算計、そしてスモールセコンドだ。しかし今回のテストモデルで特徴的なのは、なんといってもブロンズカラーの文字盤だろう。光にかざすと細やかなサンレイ仕上げが穏やかに輝き、そこへアプライドバーインデックスと時分針が時折きらめく。目盛りが多く、表示も盛りだくさんでありながら、これらの要素は視認性の妨げにはほとんどならない。暗所においても、適切に置かれた夜光ポイントが緑色に光り、読み取りを助けてくれるようになっているからだ。