約100年前に開発された腕時計用クロノグラフムーブメント、Cal.13-20CHの設計をほぼ受け継ぐCal.MB M13.21を搭載する。オリジナルのCal.13-20CHは直径が28.8mmと当時としては大きい部類だったため、現代の直径40mmケースに搭載しても、文字盤デザインのバランスが取れている。
技術仕様
リファレンスナンバー: | 117834 |
機能: | 時、分、秒表示、秒・30分積算計を備えたクロノグラフ |
ムーブメント: | 自社製Cal.MB M13.21、手巻き、1万8000振動/時、22石、緩急針による微調整、耐震軸受け(インカブロック使用)、グリュシデュール製テンワ、パワーリザーブ約55時間、直径29.5mm、厚さ6.4mm |
ケース: | ステンレススティール製ケース、ドーム型サファイアクリスタル製風防(内面無反射加工)、非ねじ込み式リュウズ、4本のビスで留められたサファイアクリスタル製トランスパレントバック、10気圧防水 |
ストラップ&バックル: | アリゲーターストラップとステンレススティール製尾錠 |
サイズ: | 直径40mm、厚さ12.15mm、重量103g(実測値) |
価格: | 337万5000円(時価、世界限定100本) |
*価格は記事掲載時のものです。記事はクロノス ドイツ版の翻訳記事です。
精度安定試験 (T24の日差 秒/日、振り角)
文字盤上 | +16 |
文字盤下 | +14 |
3時上 | +8 |
3時下 | +9 |
3時左 | +6 |
3時右 | +2 |
最大姿勢差: | 14 |
平均日差: | +9.2 |
平均振り角: | |
水平姿勢 | 306° |
垂直姿勢 | 277° |
評価
ブレスレット&バックル(最大10pt.) | 8pt. | 緑色のアリゲーターストラップは斑の入り方が美しく、裏打ちにもアリゲーターレザーが使用されている。ケースの作り込みに比べ、削り出し加工のツク棒を備えたサテン仕上げのバックルは簡素。 |
操作性(5pt.) | 4pt. | 動きのスムーズなプッシャーは素晴らしい。大きなリュウズは簡単に回すことができるが、引き出すのに爪をかけなければならない。ストップセコンド機能が搭載されていない。 |
ケース(10pt.) | 9pt | サテン仕上げのステンレススティール製ケースにはポリッシュ仕上げの面取りが施されており、加工が極めてクリーン。ドーム型のサファイアクリスタル製風防を備える。 |
デザイン(15pt.) | 14pt. | ヴィンテージ感あふれるデザインが美しい。緑色は個性的。 |
視認性(5pt.) | 4pt. | 時刻は日中も暗所でも容易に読み取ることができる。しかし、スモールセコンド針とクロノグラフ針には蓄光塗料が施されていない。 |
装着性(10pt.) | 9pt. | ストラップはややしなやかさに欠けるが、着け心地は快適。 |
ムーブメント(20pt.) | 16pt. | 間もなく100歳を迎えるミネルバのクロノグラフムーブメントをルーツとするモンブランの自社製ムーブメントは、クロノグラフがどのように機能するかを教えてくれる。装飾は最高レベル。 |
精度安定性(10pt.) | 6pt. | 平均日差のプラス傾向と最大姿勢差が大きすぎる。 |
コストパフォーマンス(15pt.) | 12pt. | 手作業による最上級の装飾が施された古典的なクロノグラフムーブメントに加え、針やケース、ストラップの優れた仕上げを考慮すれば、コストパフォーマンスは適正と言える。 |
合計 | 82pt. |