新しいポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフは、テストモデルのほかに、英国のリゾートウェアブランドであるオールバー・ブラウンとのコラボレーションモデル(上の写真)など、計4本がラインナップされる。
技術仕様
リファレンスナンバー: | IW390702 |
機能: | 時、分、秒(秒針停止機能付き)、60分・12時間の同軸積算計を備えたフライバッククロノグラフ、日付表示 |
ムーブメント: | 自社製Cal.89361、自動巻き、2万8800振動/時、38石、クイックコレクトデイト、フリースプラング(スクリュー調整式可変慣性テンワ)、耐震軸受け(インカブロック使用)、グリュシデュール製テンワ、パワーリザーブ約68時間、直径30mm、厚さ7.5mm |
ケース: | ステンレススティール製ケース、ドーム型サファイアクリスタル風防(両面無反射加工)、ねじ込み式リュウズ、ステンレススティール製ねじ込み式裏蓋(サファイアクリスタル製トランスパレント仕様)、6気圧防水 |
ストラップ&バックル: | ステンレススティール製ブレスレットおよび片折れ式フォールディングバックル |
サイズ: | 直径44.6mm、厚さ14.3mm、総重量170g(実測値) |
価格: | 154万円 |
*価格は記事掲載時のものです。記事はクロノス ドイツ版の翻訳記事です。
精度安定試験 (T24の日差 秒/日、振り角)
クロノグラフ停止時 | クロノグラフ作動時 | |
文字盤上 | 0 | +1 |
文字盤下 | +3 | +2 |
3時上 | -1 | -2 |
3時下 | +2 | +2 |
3時左 | +2 | +3 |
3時右 | -1 | -3 |
最大姿勢差: | 4 | 6 |
平均日差: | +0.8 | +0.5 |
平均振り角: | ||
水平姿勢 | 287° | 273° |
垂直姿勢 | 257° | 236° |
評価
ブレスレット&バックル(最大10pt.) | 9pt. | 非常に美麗な仕上がり。手早く長さの微調整が可能で機能的だが、コマの隙間が広く毛が挟まりやすいのが難点。 |
操作性(5pt.) | 4pt. | ねじ込み式リュウズは固めだが、プッシュボタンはトップがフラットで面積が大きく操作しやすい。フライバック機能でクロノグラフの操作がスムーズに行える。 |
ケース(10pt.) | 8pt | 加工自体は文句の付けようがないほど優れているが、防水性能はもう少し高いほうが望ましい。 |
デザイン(15pt.) | 14pt. | スポーティーさと気品が巧みに融合している。各構成箇所がすべて見目よく仕上がっているのは見事。 |
視認性(5pt.) | 4pt. | 蓄光塗料が力強く、時刻と日付は問題ないが、クロノグラフ秒針と同軸積算計の読み取りには結構てこずる。 |
装着性(10pt.) | 7pt. | 重量感がありながら手首への収まりは実に快適。ブレスレットに毛が挟まりがちなのがやや気になる。 |
ムーブメント(20pt.) | 17pt. | コラムホイールを使用したクロノグラフムーブメントでテンプはフリースプラング式。IWC独自のペラトン巻き上げ機構に加えて高精度、そして装飾もスマートと、有用な要素だけでなく、審美性も兼ね備えている。 |
精度安定性(10pt.) | 9pt. | クロノグラフ停止時の平均日差+0.8秒、最大姿勢差4秒というのは頼もしい限り。クロノグラフを作動させてもかなり近い数値だったのも喜ばしい。 |
コストパフォーマンス(15pt.) | 11pt. | 上質な作りとラグジュアリー感は称賛に値するが、価格とのバランスはあと一歩の思い切りがほしい。 |
合計 | 83pt. |
IWCの腕時計の魅力を解説。代表的なコレクションとおすすめ3選
https://www.webchronos.net/features/40932/
https://www.webchronos.net/features/40932/
IWCポルトギーゼの定番ヨットクラブを知る。2020モデルも紹介
https://www.webchronos.net/features/51602/
https://www.webchronos.net/features/51602/
2021年 IWCの新作時計まとめ
https://www.webchronos.net/features/62516/
https://www.webchronos.net/features/62516/