間もなくオープンから4年が経とうとするオーデマ ピゲ ブティック 名古屋。その大きな魅力は、大切な時計選びを手伝ってくれる知識豊富なスタッフと、ブランドの世界観を存分に堪能できる空間、そして地域に根差した独自のサービスにある。百貨店や路面店が建ち並ぶ栄地区において、名古屋ブティックが高い支持を得るに至った理由に迫る。
住所/〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-17-16
電話番号/052-211-8188
営業時間/11:30-19:30
野島翼:取材・文 Text by Tsubasa Nojima
Edited by Yukiya Suzuki(Chronos Japan)
オーデマ ピゲ ブティック 名古屋
名古屋最大の繁華街、栄地区。そのメインストリートである大津通に位置するのが、「オーデマ ピゲ ブティック 名古屋」である。日本庭園風のエントランスを抜け、店内に足を踏み入れると、そこにはブランドの世界観に満たされた空間が広がる。ディスプレイに流れる映像や店内BGM、家具や調度品は、世界各国のブティックと同じく、オーデマ ピゲの本拠地、スイスのル・ブラッシュをイメージしたものだ。
店舗は全4フロアで構成され、1階は主に修理などの受付、2階から4階は商談スペースとしての役割を持つ。それぞれに異なる趣を持つが、特筆すべきは、高い天井と大きな採光窓によって、明るく、開放感にあふれた3階だろう。ゆったりとした空間で、至極の時計選びを体験することが可能だ。加えて、窓から差す自然光は、店内にいながらも外で着用した際のイメージを膨らませてくれる。
昨今の高級時計需要の高まりから、世界的にも品薄が続くオーデマ ピゲの腕時計。だが、購入するとしたら、自分の目で選び抜きたいものではないだろうか。その思いを叶えてくれるのが、店内に並ぶ試着用のサンプル品だ。サンプル品自体はさして珍しくないが、驚くべきは実際に動き、実物と同じ素材を使用している点にある。腕に載せて重みを感じ、さまざまな角度から眺めることで、新たな魅力を発見することができるはずだ。
地域に根差したサービスを提供しているのも名古屋ブティックの特徴だ。それを最も強く表しているのが、車での来店時に車の入出庫を代行してくれる「バレーパーキングサービス」である。車社会の名古屋において、駐車場を探す手間で時間を取られることなく、ショッピングを楽しめるのはうれしい限りだ。
名古屋ブティック独自のバレーパーキングサービス
オーデマ ピゲ ブティック 名古屋が独自に提供するバレーパーキングサービス。店舗近くに到着後、スタッフに鍵を預ければ、車の入出庫を代行してくれる。車で移動することが多い名古屋において、特に週末の駐車場は大混雑。だから、駐車場を心配することなく来店できるのは朗報だ。さらに希望すれば洗車までしてくれるとは、まさに至れり尽くせり。サービス利用時は、事前に店舗へ予約のこと。
オーデマ ピゲ ブティック 名古屋 リコメンド
日本において東京・銀座と大阪に加え、わずか3店舗のみの直営ブティックであるオーデマ ピゲ ブティック 名古屋。そんな名古屋ブティックのおすすめは、ブランドの伝統と革新を体現する最新モデルだ。それぞれが独自の魅力を持つ3つのコレクションで、オーデマ ピゲの世界観を堪能できる。
同心円モチーフの型打ちダイアルとバーインデックスを組み合わせたモダンデザインを採用。18Kピンクゴールド製ケースとアイボリーカラーのダイアルが手首を優しく上品に彩る。コンパクトなサイズ感は男女問わず使いやすく、シェアウォッチとしても最適だ。自動巻き(Cal.5900)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KPGケース(直径38mm、厚さ9.6mm)。3気圧防水。440万円(税込み)。
オーデマ ピゲの各コレクションから、オーデマ ピゲ ブティック 名古屋がおすすめする3モデルを紹介する。いずれもブランドを代表するコレクションで、それぞれの個性が際立ったセレクトだ。
まず1本目は「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」の38mmケースモデルだ。コンパクトなサイズは、細い手首にも過度な主張をすることなく寄り添い、同心円状の型打ちパターンを与えたダイアルとバーインデックスが、ドレッシーな印象をもたらしている。
創業時より研究開発を重ねてきたソヌリ技術が注ぎ込まれたミニッツリピーター。音響伝導性に劣るセラミックスを外装に採用しながらも、サイドに開口部を設け、内部にチタン膜を配したケース構造によって、優れた音響効果を実現。手巻き(Cal.2953)。32石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。ブラックセラミックケース(直径42mm、厚さ14mm)。2気圧防水。要価格問い合わせ。
「ロイヤル オーク」コレクションからは、「ロイヤル オーク ミニッツリピーター スーパーソヌリ」を紹介したい。注目すべき点は、そのケース素材。同社独自のスーパーソヌリのメカニズムによって、音響伝導性の限られるセラミックスに、豊かに澄んだ音色を宿らせている。
2023年に誕生30周年を迎えた「ロイヤル オーク オフショア」。その最新クロノグラフも見逃せない。初代モデルの特徴を受け継ぐ力強いケースは、ブラックセラミックスを主体として18Kイエローゴールドを組み合わせている。その上品な色使いもさることながら、高い硬度を持つセラミックスにサテンとポリッシュの仕上げ分けと、肌なじみに配慮しつつもシャープなエッジを持たせている点に同社の加工技術の高さがうかがえる。
ロイヤル オーク オフショア誕生30周年記念モデル。力強さと装着感を両立させるエルゴノミクスを取り入れたケースデザインや操作性に優れるプッシュボタン、インターチェンジャブルシステムなど現代的にアップデート。自動巻き(Cal.4401)。40石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。ブラックセラミックス×18KYGケース(直径43mm、厚さ14.4mm)。10気圧防水。803万円(税込み)。
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