ショパール「ミッレ ミリア」 完全刷新

2023.07.23

クラシックカーの耐久レース「ミッレ ミリア」のワールドスポンサー&タイムキーパーを連続36回に亘って務め続けるショパール。レースの世界観を盛り込んだ「ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ」が今年、豊かなカラーダイアルとともにリニューアルを遂げた。

ミッレミ リア

ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ
クラシカルなレーシングクロノグラフが、ルーセントスティール™製のコンパクトなケースをまとってリニューアル。ダイアルはカラーリングごとに仕上げが異なる。グリージオ・ブルーは、外装の一部に18Kエシカルイエローゴールドを採用。自動巻き。37石。2万8800振動/ 時。パワーリザーブ約54時間。( 左)ルーセントスティール™( 直径40.5mm、厚さ12.88mm)。50m防水。125万4000円(税込み)。(中左)ルーセントスティール™×18Kエシカルイエローゴールド(直径40.5mm、厚さ12.88mm)。50m防水。149万6000円(税込み)。(中右、右)ルーセントスティール™(直径40.5mm、厚さ12.88mm)。50m防水。127万6000円(税込み)。
ショパール:写真
Photographs by Chopard
野島翼:文
Text by Tsubasa Nojima


よりコンパクトに、そしてエレガントに

〝世界で最も美しいレース〞と称されるミッレ ミリアは、イタリアの公道を舞台に、数日間をかけて約1000マイルの距離を走破する耐久レースである。参加が認められているのは、1957年までに参戦経験のある歴史的なクラシックカーのみだ。それらが、出発地のブレシアから折り返し地点のローマまでを駆け抜ける様は、年に一度の祭典としても親しまれている。

ミッレ ミリア   

ミッレ ミリアは、歴史的なクラシックカーが集結し、イタリアのブレシアからローマまでを往復する耐久レースだ。中断時期はあったものの、その始まりは1927年にまでさかのぼる。ショパールは1988年以降、ワールドスポンサー&タイムキーパーとしてこのレースを支え、今年6月で連続36回目を務め上げた。共同社長のカール‐フリードリッヒ・ショイフレ率いるチーム・ショパールとして、2台のクラシックカーとともにレースにも参戦している。

 ミッレ ミリアのワールドスポンサー&タイムキーパーを連続36回に亘って務め続けているのがショパールだ。自らもチーム・ショパールとして参戦する同社は今年、同レースの世界観を反映させた「ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ」に、カラフルなダイアルとコンパクトなケースを与えた。

リサイクルスティールを約80%含むルーセントスティール™は、一般的なステンレススティールのおよそ1.5倍の硬度を誇り、耐アレルギー性にも優れる。同社は2025年までに、スティール製ウォッチに用いるリサイクルスティールの含有率を90% 以上に引き上げると宣言した。

 ダイアルカラーは、ネロ・コルサ(レーシングブラック)、ヴェルデ・キアーロ(ライトグリーン)、ロッソ・アマレーナ(チェリーレッド)と、バイカラーケースに収められたグリージオ・ブルー(ブルーグレー)の4種類。いずれもミッレ ミリアに参戦してきたクラシックカーを想起させる、ノスタルジックな雰囲気をまとう。

 そのレトロ感を増幅させているのが、インナーベゼルに配されたタキメーターと、ぷっくりと立ち上がったグラスボックスサファイアクリスタルだ。ブレーキペダルをモチーフとしたプッシャーのローレットや、レーシングタイヤをあしらったラバーストラップ、グローブを想起させるレザーストラップが、スポーティーな印象をより一層強めている。

ミッレミ リア

特徴的なアラビア数字のインデックスやラウンド型のケースなど、基本的なデザインは前作を踏
襲する。

 ラウンド型のケースは、直径40.5㎜にサイズダウンされ、ドライブ中での取り回しやすさが向上している。サステナビリティをブランドのコアバリューに掲げる同社らしく、その素材として、硬度と耐アレルギー性に優れ、原料にリサイクルスティールを多用したルーセントスティール™を採用したことも見逃せない。

ミッレミ リア

ケースは直径40.5mmに縮小され、取り回しやすさとダイアルの凝縮感が増した。クラシカルな印象を強めるボックス型のサファイアクリスタル風防からベゼルやラグまでは、連続感のあるラインを描いており、ミッレ ミリアに参戦する優雅なクラシックカーを想起させる。プッシュボタンとリュウズにも、レーシングカーをモチーフとした意匠が見られる。


Contact info:ショパール ジャパン プレス Tel.03-5524-8922