ダイバーズウォッチを買うならグランドセイコー! その特徴とおすすめモデルを紹介

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2024.04.27

時計市場において、ダイバーズウォッチは人気ジャンルのひとつだ。防水性、耐久性、耐腐食性に優れるという機能性に加えて、ダイビングベゼルや視認性の良い文字盤に代表される、ダイバーズウォッチとしての意匠に引かれる時計好きは少なくない。人気ジャンルというだけあり、各社からさまざまなダイバーズウォッチが製造されているが、グランドセイコーのモデルはチェックしているだろうか? 本記事では、グランドセイコーのダイバーズウォッチについて、おすすめモデルとともに紹介する。

グランドセイコー ブティック エボリューション9


グランドセイコーのダイバーズウォッチの特徴

グランドセイコーのダイバーズウォッチは、実用性とデザイン性に優れている。その特徴や魅力を確認し、ダイバーズウォッチ選びの参考にしてほしい。


優れた視認性

ダイバーズウォッチは、高い視認性や判読性が求められる。そのためダイアルの情報を瞬時に読み取れるよう、グランドセイコーのダイバーズウォッチは丸や三角、四角などの基本図形がインデックスに採用されている。

針、インデックス、ベゼルのルミナスポイントに「ルミブライト」を塗布していることにも注目したい。ルミブライトは太陽や照明の光を短時間で吸収して蓄える蓄光塗料で、暗所で約3~5時間発光するため、太陽光が届きづらい場所でも時刻を読み取れる。なお、ルミブライトが光を蓄えるのに必要な時間は、500ルクス以上で約10分間である。40Wの白色蛍光灯から3m離れている場合の明るさの目安が約500ルクスのため、よほど暗い光でない限りは、短時間で問題なく蓄光できるだろう。


立体的な造形のインデックス

グランドセイコーのダイバーズウォッチは、インデックスがダイアルから浮き立つように配されている。これは「かしめ加工」と呼ばれる技法によるものだ。

かしめ加工はインデックスに面カットを施し、ひとつずつダイアルにかしめて固定していく。その後、裏側から接着させることで、立体的なインデックスを実現しているのだ。

こういった立体的なインデックスは判読性を高めることに加えて、ダイアルに高級感をもたらしてくれる。スポーティーであったり、ツール感が強調されたりしやすいダイバーズウォッチに上質さを与えたいという、グランドセイコーの高級時計に対する哲学が見て取れる。

立体的なインデックスや力強い針を備えるグランドセイコーのダイバーズウォッチ。時刻が見やすいことは言わずもがな、上質な高級腕時計として、手元で存在感を放ってくれるだろう。


美しさと高い操作性を兼ね備えたベゼル

グランドセイコーのダイバーズウォッチは、回転ベゼルにも創意工夫が反映されている。輝きを放つ、独自の滑り止め加工「ローレット」を採用し、デザイン性と機能性の両立を図っているのだ。

ローレットとはリュウズや回転ベゼルに施される凹凸状の加工のことである。このローレットを施すことで、素手の状態だけでなくダイビンググローブを着用した状態でも、回転ベゼルをスムーズに操作することができる。

ベゼルはメンテナンスしやすい分解可能な構造であることもポイントだ。汚れが溜まってしまっても、分解してきれいに洗浄することができるのだ。


ムーブメントもモデル選びに重要

「エボリューション9 コレクション」から打ち出されているダイバーズウォッチRef.SLGA023などに搭載される、最新スプリングドライブムーブメントCal.9RA5。薄く、かつ重心を下げる設計で良好な装着感に寄与していることに加えて、約120時間のロングパワーリザーブを実現している。

グランドセイコーのダイバーズウォッチには、メカニカルまたはスプリングドライブムーブメントが搭載されている。

メカニカルは機械式のことで、巻き上げられた主ゼンマイがほどける力を動力源とするムーブメントだ。グランドセイコーのダイバーズウォッチに搭載される9Sメカニカルムーブメントは3万6000振動/時のハイビートが大きな特徴。ハイビート設計によって、優れた精度を発揮してくれるのだ。

一方のスプリングドライブは、セイコー独自の“第3のムーブメント”だ。メカニカルのように主ゼンマイがほどける力を動力源としつつ、クォーツ式ムーブメントのように水晶振動子によって調速を行う。この機構によってスプリングドライブは、メカニカルの強いトルクとクォーツの高精度をともに備えることになった。

こういった高性能ムーブメントを味わえるのも、グランドセイコーのダイバーズウォッチの魅力のひとつである。


グランドセイコーのダイバーズウォッチを買うならコレ!

グランドセイコーの現行モデルから、おすすめのダイバーズウォッチを3本紹介する。


「スポーツコレクション」Ref.SBGH291

「スポーツコレクション」Ref.SBGH291は、メカニカルハイビートムーブメントCal.9S85を搭載したモデルだ。前述の通り、Cal.9S85は3万6000振動/時のハイビートとなっている。この“振動”はテンワが左右に振れる回数のことで、一般的に振動数が高いほど時計の精度は良い。外乱の影響を受けづらく、精度が安定しやすいのだ。グランドセイコーの9Sメカニカルはこのハイビートをひとつの持ち味としており、高精度を追求してきた同ブランドらしいムーブメントといえる。

また、独自素材である「ブライトチタン」を採用している。ブライトチタンはステンレススティールに比べて錆びづらく軽量で、スポーツシーンはもちろん、デイリーユースとしてのダイバーズウォッチにもうってつけの素材である。

グランドセイコー SBGH291

グランドセイコー「スポーツコレクション」Ref.SBGH291
自動巻き(Cal.9S85)。37石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約55時間。ブライトチタンケース(直径43.8mm、厚さ14.7mm)。200m空気潜水用防水。106万7000円(税込み)。


「エボリューション 9 コレクション スプリングドライブ 5Days Diverʼs 200m」Ref.SLGA015

メカニカルとクォーツ式ムーブメントの良いとこどりをしたスプリングドライブを味わえるのが、「エボリューション 9 コレクション スプリングドライブ 5Days Diverʼs 200m」Ref.SLGA015だ。さらに、本作は最新世代となる、Cal.9RA5が搭載される。

Cal.9RA5は2020年、グランドセイコー誕生60周年の節目に打ち出された新世代スプリングドライブだ。従来の同機構はパワーリザーブ約72時間であったことに対し、新機種では約120時間へと、大幅延長されている。

また、ムーブメント自体が薄型化されており、重心の低い設計と相まって、良好な装着感がもたらされている。

1967年に「44GS」で確立したセイコースタイルを、さらに進化させたエボリューション9スタイルをデザイン文法とするコレクションであることも特筆すべき点だ。審美性と腕時計としての使いやすさを両立するこの意匠は、ダイバーズウォッチに洗練とラグジュアリーを与えている。

グランドセイコー「エボリューション 9 コレクション スプリングドライブ 5Days Diverʼs 200m」Ref.SLGA015
自動巻きスプリングドライブ(Cal.9RA5)。38石。パワーリザーブ約120時間。ブライトチタンケース(直径43.8mm、厚さ13.8mm)。200m空気潜水用防水。159万5000円(税込み)。


「エボリューション 9 コレクション スプリングドライブ 5Days Diverʼs 200m」Ref.SLGA023

同じく「エボリューション 9 コレクション」から、新世代スプリングドライブCal.9RA5を搭載したモデルも紹介しよう。

先のモデルはブラック文字盤だったが、本作はブルー。どちらも黒潮や親潮がぶつかり合う、日本近海のダイナミックな海流のうねりをパターンで表現していることが特徴だ。グランドセイコーの、日本の自然を取り入れた凝った文字盤は他社にはない魅力。グランドセイコーの技術力や審美性を味わえるダイバーズウォッチといえる。

グランドセイコー SLGA023

グランドセイコー「エボリューション 9 コレクション スプリングドライブ 5Days Diverʼs 200m」Ref.SLGA023
自動巻きスプリングドライブ(Cal.9RA5)。38石。パワーリザーブ約120時間。ブライトチタンケース(直径43.8mm、厚さ13.8mm)。200m空気潜水用防水。159万5000円(税込み)。


グランドセイコーのダイバーズウォッチは機能性と審美性を両立

グランドセイコーのダイバーズウォッチは、ブランドの技術を結集させた高い機能性と、ブランドの哲学を反映したグランドセイコーらしい優美なデザインが両立されている。

ダイバーズウォッチの購入を検討しているなら、グランドセイコーのモデルを候補に入れてみてはいかがだろうか。


Contact info:セイコーウオッチお客様相談室(グランドセイコー) Tel.0120-302-617


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